不動産の換価価値を
最大限に上げるということ

金融機関より、お客様の土地が抱える問題点について、相談に乗って欲しいとの依頼を受けました。問題解決のためにその足で調査に行き、お客様に解決方法のご提案をしたところ、早い対応にとても喜んでくださり、それをきっかけに、お客様との長いお付き合いが始まりました。

その後、ご相談物件とは別のご所有不動産について、活用方法の提案をご依頼いただきました。その物件は、行き止まりの土地で、草木の生い茂った大きな畑の一部分でした。その一部分のみを売却した場合、残りの土地は接道もないため用途が限定され、活用が極めて難しくなる事から、隣接するご依頼者以外の土地の換価価値が低いものになってしまうことが気にかかり、どうにか出来ないかと考えました。そこで、ご依頼の土地の他、隣接地を含む全体を開発する宅地造成プランをご提案してみました。そうすることで、お客様の土地に限らず全体の不動産の換価価値がぐっと上がることになるからです。早速、プロジェクトを立ち上げました。

ご依頼者以外の土地のご所有者に事情を説明したところ、高齢のため持ち続けることに不安を抱える方や、実際は処分に困っている方、先代から大切にしている土地なので手放すことにためらいがある方など、様々な意見がありました。何度も説明会を行い、土地家屋調査士の協力も得ながら計画図を提示し、丁寧に説明しました。私自身、ここまで大きな土地の開発に携わるのは初めてだったので、正直説明会もとても緊張しましたが、地域の生産組合長が提案に賛同してくださり、当社と地域の方々との懸け橋にもなってくださいました。

そしてご相談をいただいてから約5ヶ月後、無事に引き渡しの日を迎えました。造成工事が終わり、新しい家が建ち始め、5か月前とは全く違う街並みになりました。近隣の方にも街並みがきれいになったので嬉しいとお声かけいただき、お客様はもちろん、地域の方にも喜んでいただける仕事ができたことを大変嬉しく思いました。プロジェクトが終わってからも、他の所有不動産のご相談や売買の仲介をご依頼いただき、有難いことに今でも良好な関係が続いています。日頃からご相談やご依頼には迅速に対応するよう心掛けていますが、今回はその対応を評価していただいたことから始まり、さらに新しい繋がりが生まれたプロジェクトでした。

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