長年企業に貸し出されていた社員寮が解約され、次の活用方法が問われていました。建物は築30年の鉄筋コンクリート造6階建て、108戸の規模を誇り、単身者向けの間取りとなっていました。しかし、新たな入居希望者を見つけるのは容易ではなく、解体するには高額な費用がかかるため、売却が最適な選択肢となりました。

私たちは、まず建物の状態を詳細に調査し、既存の設備や間取りの改修が可能かどうかを検討しました。市場調査を行った結果、企業寮や外国人技能実習生向けの住居としての需要があることが判明しました。そこで、地域の企業や不動産投資家に積極的にアプローチし、現地見学を通じて具体的な活用方法を提案しました。

交渉を進める中で、建物をそのまま活用できる企業が関心を示し、一定のリフォームを施すことで再利用が可能であることが確認されました。何度かの交渉を重ね、最終的に双方納得のいく形で契約が成立しました。

このプロジェクトを通じて、大規模な建物を解体せずに有効活用することで、地域の雇用や住環境の向上に貢献することができました。結果的に、所有者にとっても、買主にとっても最良の結果となり、今後の不動産売却のモデルケースともなりました。