ある日、不動産の相続を受けた相談者が、家族が残した古い資料を整理していると、一枚の宅地造成計画図を見つけました。それは、亡くなった方がかつて夢見た開発計画でした。

しかし、相談者自身はその計画について全く知らず、また、土地の共同所有者5名の意見もバラバラ。計画を進めるには、所有者間の合意形成が不可欠でした。

私たちは、まず4名の所有者に個別にヒアリングを実施し、それぞれの事情を理解することから始めました。計画が中断された背景や、各自の想いを丁寧に汲み取りながら話を進めることで、少しずつ意見がまとまっていきました。

結果的に、長年荒れ地のままだった土地は、ようやく整備され、新たな住民を迎え入れる宅地へと生まれ変わりました。家族が残した計画が、時を超えて実現した瞬間でした。